大阪科学技術館(大阪市西区)は1963年に開館した、エネルギーや環境、情報技術などの最新科学技術を体験しながら学ぶことができる施設です。HORIBAは2003年よりブースを出展しており、開館60周年の節目となる2023年夏には、大規模なブースリニューアルを行いました。
HORIBAブースは「はかるとわかる・はかる研究所」。「はかる」ことは、感覚だけではわからないことをはっきりと数字に表す技術であり、地球環境の改善や豊かな暮らしの実現に貢献しています。
社員のアイデアを形にしたブースでは「はかるとわかる」をテーマに、HORIBAのさまざまな「はかる」装置を実際に使って「わかる」を体験ができます。
「はかる」ことのおもしろさや大切さを知ることができるので、お近くの方はぜひ一度訪れてみてください。
「はかることの大切さや科学のおもしろさを多くの子どもたちに伝えたい」。そのおもいから、1994年から従業員が講師となって学校やイベント会場での出前授業をスタート。「はかる」と「わかる」をテーマに、身近なものを科学の実験を取り入れた体験型授業を実施しています。将来、この授業を受けた子どもたちが次世代の科学の発展を担う人財として活躍してくれることを期待しています。
〈参加イベントの例〉
JAIMAサマーサイエンススクール(東京・日本科学未来館)
KRPフェス(京都・京都リサーチパーク)
キッズエンジニア(神奈川・パシフィコ横浜/愛知・ポートメッセなごや)
青少年のための科学の祭典 京都大会(京都・京都市青少年科学センター)
2020年は新型コロナウイルス感染拡大により、多くの子ども向けイベントや学校での出前授業が中止となる中、子どもたちにモノづくりを体験してもらえるよう、「世界で一つだけの温度計をつくろう」という授業動画を作成しました。小学校の授業や子ども向けのオンラインイベントなどで活用いただき、2021年2月までに約200名の子どもたちが参加くださいました。
今後も未来を担う子どもたちに、科学やモノづくりのおもしろさを体験してもらえるよう、さまざまな機会を作っていきたいと考えています。
関西大学高等部では、 “探究学習”の一環として、持続可能な開発目標(SDGs)について考える特別授業「関大高等部SDGsフォーラム」を毎年開催されています。HORIBAは協力企業として分科会を担当しています。
分科会では、高校2年生の生徒それぞれが、SDGsの17の目標から最も関心のあるテーマを選択し、テーマごとに分かれて協力企業・団体とともにディスカッションを行いました。若い世代が持続可能な社会の実現に向けてリーダーシップを発揮し、国内外で活躍される人財へと成長される一助となるべく、HORIBAは今後もこのような取り組みに積極的に参画していきます。
国立舞鶴工業高等専門学校とHORIBAは共同で同校生徒向けの授業、「エンジニアリング・デザイン演習」を2011年より毎年開催しています。この演習は独立行政法人国立高等専門学校機構が実施する「企業技術者等活用プログラム」の一環として同校と共催しているもので、学生に企業の実践的教育を施すことを目的に、HORIBAの製品開発から出荷までの流れを授業形式で学んでいただきます。講義やものづくり実習を通して学生の方たちに「ものづくり」に興味を持っていただき、将来の技術者として活躍してもらえることを期待しています。
子どもたちにもっと「ものづくり」への関心を高めてもらえるようにとのおもいから、HORIBAは2006年より始まる「至高の動くおもちゃづくり〜トイ・コンテスト グランプリ in KYOTO」(主催:京都市教育委員会)に毎年協賛しています。同コンテストは小学校4〜6年生を対象に、レーシングカーを模した自作の動くおもちゃを使って速度、距離、動き、デザイン等を競い、子どもの創造性や主体性、社会性を培うことを目的としています。HORIBAはものづくりに欠かせない「デザイン」の優れた作品を「堀場製作所賞」として表彰しています。
※2021年は開催中止
京都市教育委員会「京都まなびの街 生き方探究館」は、産学公連携の下、小・中学校の年代から子どもたちに勤労観、職業観を育む「生き方探究教育(キャリア教育)」を推進する目的で、2007年に設立されました。堀場製作所創業者の堀場雅夫が初代館長に就任し、2010年から2015年までは名誉館長を務めました。
生き方探究館には常設コーナーとして「京都モノづくりの殿堂」があり、京都のものづくり企業(17社)の創業者・科学者等の努力や情熱、最新の先端技術などをパネル展示や体験型ブースで紹介しています。
HORIBAブースでは、堀場雅夫の創業ストーリーの紹介と、放射温度計での温度測定体験を楽しんでいただけます。また、同館内の「ものづくり工房」では、各企業によるものづくり実習の授業が行われており、HORIBAの社員やOBによる温度計製作の授業も実施しています。
2020年には、代表取締役会長 堀場厚が館長に就任しました。子どもたちが最先端の技術や、京都のものづくり企業の創業者の生き方、情熱にふれることを通して、自身の将来や夢について考えを深め、その実現にむけて意欲を持つための一助となるよう、同館での展示や工房学習に積極的に協力していきます。