CRPと同じタンパクを測定しています。相違点は0.01mg/dL単位で測定値を確認できることです。CRPは血管内皮機能障害によって微増するため、狭心症や心筋梗塞の発症を示唆する炎症マーカーとして注目されています。
新生児は成人と比較して免疫力が弱く、感染症のリスクが高くなります。
僅かなCRPの値の上昇を捉えるために、経時的に測定することは早期診断に繋がります。
心疾患は日本人の死因ランキングの常に上位に位置します。久山町研究にてhsCRPが0.102mg/dLを超える群では、0.021mg/dL未満の群に比べ、虚血性心疾患の発症率が3倍程度高いという結果が出ています1)。そのため低濃度域の値を確認することは重要です。
歯周病の進行度を知る指標の1つとしてhsCRPがあります。進行度が中等度になると微増することがわかってきています。歯周病は糖尿病の第6の合併症と捉えられており、歯周病を治療するとHbA1cが0.29~0.66%低下することが示されています2)。
1)Hisatomi Arima et al, Arteriosclerosis, Thrombosis, and Vascular Biology, 28:1385–1391,2008
2)日本糖尿病学会.糖尿病診療ガイドライン2019.南江堂.2019