PDF
0.82
MB
燃料電池のMEA触媒インクの分散性評価
燃料電池の電極触媒のインクスラリー分散性は、触媒層の剥離性や触媒効率、ガスの拡散性を左右し、発電特性や耐久性に影響を与えるため、分散性に関わるパラメータを最適化することが重要になります。
本アプリケーションノートでは、高濃度セルユニットを用いて、触媒インク原液の粒子径分布測定を行い、触媒インクの分散性を評価した事例を紹介します。
固体⾼分⼦形燃料電池(PEFC)の⼤きな技術的要素の⼀つとして、膜電極接合体(MEA)が挙げられます。MEAは固体⾼分⼦膜に⽩⾦(Pt)とカーボンからなる触媒インクを堆積させて作製され、PEFCの発電効率とその耐久性を左右します。その触媒インク中粒子の分散性は、触媒効率や剥離性、ガス拡散性に影響を与えるため、その分散性に関わる様々なパラメータの最適化は、MEA製造における重要な要素となっています。
本アプリケーションノートでは、MEA製造における触媒インクの分散性を評価する目的で行われた、触媒インクスラリーの粒子径分布の測定事例を紹介します。粒子濃度や超音波による分散処理などによるスラリーの分散性(凝集)の違いが評価できます。
【粒度分布】レーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置 LA-960シリーズ
原液(希釈なし)または原液に近い状態で測定できます。