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蛍光X線による鉄鋼スラグ中のセレン分析
金属中の元素分析でよく用いられる湿式分析は手間や時間がかかりますが、蛍光X線分析装置MESA-50なら短時間で簡易に測定でき、スラグのリサイクルの可否を判断する閾値となる数十ppmのセレン含有量の測定が可能です。
鉄鉱石から鉄鋼を製造する製鋼プロセスにおいては、原料から特定の成分が溶融・分離されて、スラグやダストとなって排出されます。これらスラグやダストはリサイクルされますが、その中にセレン(Se)が含まれていると環境上の問題となることから、Se の含有量がそれらを再利用できるかを判断するポイントとなります。
本アプリケーションノートでは、蛍光X線分析装置MESA-50を使ったスラグ中のSeの定量分析の事例を紹介します。リサイクルの可否を判断する閾値となる数十ppmオーダーのSeの濃度測定が短時間で簡易にできます。
卓上型蛍光X線分析装置