原油からの石油精製効率を上げるため様々な研究が行われており、産地によって含まれる成分・性状が異なる重質油の処理能力が製油所の技術を測る物差しになっています。そして、触媒反応により脱硫された重質油の脱硫度合は、触媒反応の効率を評価する重要な指標になります。これまでの硫黄濃度の測定方法は、重質油を手作業で、抜き取って測定するしか方法がありませんでした。触媒反応評価装置に蛍光X 線検出機構を組み込むことにより、インライン測定を行い、 連続的に触媒反応後の重質油中の硫黄濃度の測定ができ、 安全かつ効率的に重質油の触媒反応評価研究を行えるようになりました。
卓上型蛍光X線分析装置