射撃残渣(GSR)は、銃が発射されたときに銃から放出される小さな粒子で構成されています。これらの粒子は鉛、バリウム、アンチモンなどの重金属を含み、銃撃者や近くの表面に付着して、銃が最近使用されたかどうかを判断するための犯罪捜査で重要な法医学的証拠となります。個々のGSR粒子の特性評価には一般的にSEM-EDXが使用されますが、微小部蛍光X線(XRF)は、非真空状態での使用も可能で、かつサンプルチャンバーの容量が大きいため、サンプルを非破壊かつ前処理なく分析でき、繊維や衣服の GSRでも、より広範囲なエリアをスキャンできます。
GSRの元素組成とその分布は、捜査対象者が発砲された銃の近くにいた証拠となります。マイクロXRFを使用すると、衣服上のそれらの情報を容易に得ることができます。XGT-9000シリーズはプローブサイズを幅広く選択でき、また大気中で分析できるため、真空中で分析するSEM-EDXと比較し、衣服に付着した未固定の残留物を吹き飛ばすことなく分析できます。
GSR に含まれる主要元素の量は、銃が発射された位置を推定する手がかりとなります。マイクロXRFはSEM-EDXよりも分析領域が広いため、衣服のGSR領域内の総Pb含有量を特定でき、より有効な分析手法になります。
微小部X線分析装置 (X線分析顕微鏡)
超大型試料室モデル
高輝度光源により、従来の黒色パウダー/テープによる指紋採集の10〜100倍の感度で検出が可能です。
■黒色セロファン上(蛍光染料 R.A.Y使用)
■光沢プラスチックシート上(蛍光染料 R.A.Y使用)
■褐色プラスチックシート上(蛍光染料 BASIC YELLOW-40使用)
※R.A.Y=Rhodamine/Ardrox/Basic Yellow
指紋だけでなく下記の物的証拠検出にも応用実績があります。
体液
血液以外の体液(精液、汗、尿、糞、膣液、唾液)は特に処理を行わなくてもUV-445-455-CSS515の範囲で蛍光を発します。
血液はフルオレセイン(蛍光性色素)処理にて445-455-CSSの範囲で蛍光を発します。
偽造文書類
噛痕・傷痕
タイヤ痕・靴跡
人骨の破片
薬品類・繊維類・毛髪・塗料・油脂
クライムスコープ (500W-キセノン)
クライムスコープ
ハンドスコープLED
ミニ・クライムスコープ
シーンスコープ