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X線分析顕微鏡XGT-5200を用いて、絵画の元素分析を行いました。
絵画の全体像の一部をX線でスキャンし、元素の分布を調べ、絵画に使われている顔料を推定しました。
使われている顔料の種類から、作品の制作年代を推定することができます。
また、それぞれの元素像と透過X線像を比較し、絵具の盛り上がっている部分から
下描きされた絵や過去の修復の履歴を見ることができます。
このように、蛍光X線分析のほか様々な非破壊分析を行うことによって、
文化財や美術品の保存・修復・真贋判別に役立っています。
フィンセント・ファン・ゴッホ《 静物、白い花瓶の薔薇》
試料提供:吉野石膏株式会社様