イオン測定の基礎
イオン電極応答膜による電極の分類
イオン選択性電極は、その応答膜の構成により次の5種類に分類されます。
応答膜の違いにより内部抵抗が異なり、測定方法、電極保管方法や電極メンテナンスなどが多少異なるため、電極に付属の説明書をよくお読みください。
| 電極の種類 | 電極の構造 | 主な測定イオン電極 |
|---|---|---|
| ガラス電極 | ガラス薄膜をイオン応答膜とする電極。 | Na+, H+ |
| 固体膜電極 | 難溶性金属塩の単結晶もしくは難溶性金属塩を主成分とする粉末を加圧成形した膜をイオン応答膜とする電極。 | Cl-, Br-, I-, SCN-, CN-, S2-, Ag+, Pb2+, Cu2+, Cd2+ |
| F-電極はフッ化ランタンLaF3単結晶をイオン応答膜とし、フッ化物イオンを含む中性内部液を有する電極。 | F- | |
| 液体膜電極 | 液状イオン交換体などを有極性有機溶媒に溶解し、これを多孔性隔膜で保持したものや高分子物質にしみ込ませて固定したものをイオン応答膜とする電極。 プラスチック固化膜電極とも言う。 | NO3-, Ca2+, K+ |
| 隔膜型電極 | pHガラス電極と比較電極を組み合わせた内部電極を支持管に挿入し、内部液を入れガス透過性膜で覆った電極。 | NH3 |
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