より正確なpH測定を行うには、さまざまな注意点があります。その場合は、以下の解説を参考にしてください。
溶液のpH値は固有の温度特性を有します。pH測定は、できるだけ正確な温度管理が必要です。温度補償電極が内蔵された複合電極を用いる場合、その温度補償電極は比較電極内部液の温度を測っているため、複合電極の浸漬部分全体が一定の温度になるように、よくなじませせる必要があります。
*恒温槽と温度補償機能を用いて測定*
恒温槽を使い、校正時と測定時を同一の液温で行う。
校正時、測定時ともメータの温度補償機能を用いる。
※ただし、手動温度補償機能があればメータへの入力が可能。
*恒温槽にて測定*
標準液とサンプルを恒温槽で25±0.2℃に保ち、校正後測定する。
この場合、温度補償や温度換算の必要はありません。
*室温にて測定*
1. 校正時、測定時ともに温度補償機能を用いる。
2. 手動温度補償機能があればメータへの入力が可能。
※なお、校正時、測定時の液温は極力統一する。
1. 比較電極内部液の補充口を開けておく。
2. 比較部の内部液を充分に入れておく。
3. 内部液に気泡があれば、電極を振るなどして取り除く。
4. よく洗浄された電極を使う
1. 比較電極内部液がサンプル側に流出するために、内部液の液面はサンプルの液面より高い位置にしておく。
2. 電極表面に気泡がついていれば取り除く。
3. 液絡部および温度補償電極は液面より下に来るようにする。
* rpm(アールピーエム)は、回毎分 (revolution per minute) または回転毎分 (rotation per minute) の略で、回転などの周期的現象が1分間に繰り返される回数を示す単位です。
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