モノクロ卓上pH・水質計F-2000シリーズは、コンパクトな設計でボタンも少なく操作が簡単で、実験室に必要な機能を厳選した卓上計です。
本動画では、F-2000シリーズのpH計の校正から測定方法を紹介します。
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セット品を購入いただくと、本体、pH電極、標準液、電極スタンドが付属しています。
そのほかに、純水(またはイオン交換水)、ティッシュペーパー、ビーカーなど必要に応じてご用意ください。
開梱・組み立ての説明動画は【カンタン!】pH•水質計 F-2000シリーズの開梱からセットアップ方法をわかりやすくご紹介をご覧ください。
本体の電源ボタンを押して、電源を入れます。
ピッと音がなり、画面に形式、ソフトのVer.が出て、測定画面に入ります。
測定画面は画面上部にMEASと表示されます。
F-2000PIは、測定画面でMODEキーを押すと、測定項目をpH、mV、IONに切り替えることができます。
今回は測定項目がpHであることを確認します。
付属の標準液を使用して3点校正をします。
電極の保管キャップを外し、内部液補充口を開けます。
電極先端を純水(またはイオン交換水)で洗浄し、水滴を拭き取ります。(内部液無補充タイプの場合、補充口はありません)
pH6.86の標準液で校正します。
電極を標準液に浸けCALキーを押して、校正画面に入ると、設定されている標準液の種類が表示されます。
初期設定はNISTです。
NIST以外の標準液を使用する場合、本体の設定を変更してください。
他の標準液は表をご確認ください。
標準液 | 値 |
---|---|
NIST(初期設定) | 1.68, 4.01, 6.86, 9.18, 12.45 (25℃時) |
NIST2 | 1.68, 4.01, 6.86, 10.01, 12.45 (25℃時) |
DIN | 1.09, 3.06, 4.65, 6.79, 9.23, 12.75 (25℃時) |
CUST(カスタム) | 校正画面にて任意に校正値を設定できます |
USA | 1.68, 4.01, 7.00, 10.01, 12.45 (25℃時) |
校正画面に入ると、安定判断アイコンの☺マークが点滅し、値の安定判断を開始します。
値が安定したら、☺マークが点灯し、ブザー音が鳴ります。
ブザー音を確認して、ENTキーを押してください。
画面にDONEと表示され、校正値が確定されます。
自動的にMEAS画面に戻り、電極ステータスアイコンと校正に使用した標準液の値が画面下に表示されます。
続けて4.01、9.18も同様の手順で校正を行います。
pHの校正はサンプルのpHを挟み込む2点以上の標準液で行うことがポイントとなります。
図の例を参考ください。
校正が終わったら測定をします。
測定モードには、オートステイブルモード・オートホールドモード・瞬時値モードの3種類があります。
初期設定のオートステイブルモードは電極をサンプルに浸漬すると、自動で値の安定判断を開始し、☺マークの点滅を開始します。
値が安定すると☺マークが点灯に変わると同時にブザー音が鳴り、値が固定されますので、この値を読み取ってください。
電極をサンプルから引き上げたり別のサンプルに浸漬したりして安定基準から外れると、☺マークと測定値の固定が解除され再度安定判断が開始されます。
オートホールドモードも電極をサンプルに浸漬すると自動で値の安定判断を開始し☺マークが点滅します。
オートホールドモードは値が安定したら、☺マークとHOLDマークの点灯し、同時にブザー音が鳴り測定値を固定します。
電極をサンプルから引き上げても、値の固定が解除されません。
値の固定を解除したい場合は、MEASキーを押して下さい。
瞬時値モードは瞬時値を常に表示し続けます。そのため☺マークやブザー音は作動しません。
この3つの測定モードから、お客様のお求めの測定に合わせてお選びください。