電気伝導率の電極は汚れによって通常より高い数値を示したり、応答が悪くなったりすることがあります。
この場合、電極の洗浄を実施することで改善する可能性があります。
サンプルの種類によって洗浄の方法が異なるため、本日は洗浄方法などメンテナンスについてご紹介します。
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金属のような無機系の汚れの場合、1mol/L程度の塩酸や5%の硝酸を使用いただけます。
中性洗剤と同様30分程度浸漬してください。
洗浄後は、ビーカーなどを用いて純水(またはイオン交換水)でゆすいで、30分程度純水(またはイオン交換水)に浸漬してから使用してください。
水の中に浸漬することで電極の水への馴染みが良くなります。
洗浄後は標準液に電極を浸けて値を確認してください。
測定値に問題がなければご使用いただけます。
汚れの種類 | 洗浄方法 |
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一般的な汚れ | 100倍程度に薄めた中性洗剤に30分浸漬 |
油分 | エタノール(70%程度)に30分浸漬 |
金属など無機成分 | 1mol/L程度の塩酸や5%の硝酸中に30分浸漬 |
標準液を測定して、測定値が理論値から5%以上ずれている場合、セル定数の校正を実施してください。
電気伝導率電極には電極固有のセル定数があります。電極の持ち手部分にセル定数が記載されたラベルが貼られています。
電気伝導率電極は長期間使用すると汚れや劣化によりセル定数が徐々に変化し、測定値がずれてしまうことがあります。
電気伝導率は温度により変化するため、恒温槽で標準液の温度を一定にすることで、より正確な校正と測定が可能です。
測定値が理論値に対して5%以内であれば、校正せずそのまま使用できます。
校正は、3ヶ月に1回程度の頻度で実施することをおすすめします。
校正ができなくなった場合、電極の交換を行ってください。